現実は常に一本
世界線が変わると、過去から現在までが丸ごと再構成される。ほとんどの人は、新しい世界線の記憶を「最初から自分の人生だった」と受け取る。
Complete observation record
無印『STEINS;GATE』の因果を、世界線・収束・ラボメンの状態から再構成する。ひとつの現実が書き換わるたび、岡部だけが失われた過去を記憶する。
TRUE ENDまで完全ネタバレ01 / RULES
「平行世界が同時に存在する」というより、選ばれた一本の世界線だけが現実として再構成される――これが本作を理解する基本です。
世界線が変わると、過去から現在までが丸ごと再構成される。ほとんどの人は、新しい世界線の記憶を「最初から自分の人生だった」と受け取る。
同じアトラクタフィールド内では細部を変えても、特定の死や未来へ引き戻される。結果を覆すには、フィールドそのものを越えなければならない。
リーディング・シュタイナーにより、岡部は移動前の記憶を保持する。ほかの人物にも、夢や既視感として以前の世界線がにじむ場合がある。
過去改変の本当の恐怖は、「自分の知らない自分が生きた過去」が、いまの現実として完成していること。THE EXISTENTIAL HORROR OF RECONSTRUCTION
02 / MAIN ROUTE
始まりはβ。最初のDメールでαへ落ち、すべてを取り消してβへ帰り、最後に「世界を騙す」ことでどちらの収束からも外れる。
03 / ALPHA LEDGER
本編で岡部が長く滞在するαアトラクタフィールドの中でも、Dメールのたびに現実は別の一本へ切り替わっています。前半は改変の積み重ね、後半はIBN 5100の経路を逆向きに修復する旅です。
変動率の差が小さくても、人物の性別、家族の生死、街の文化、IBN 5100の所在まで変わります。ただし全てに「まゆりの死」と「SERN支配」という収束がかかります。
左から右へ。改変は累積し、IBN 5100が遠ざかる。
岡部からダルへ。SERNの監視網に捕捉されたことが、αアトラクタフィールドへ入る根本原因になる。
過去の岡部へ送る。るかが一桁を書き間違えたため高額当選はせず、世界への影響も比較的小さい。
萌郁は「機種変更をやめる」と偽り、実際には柳林神社にあるIBNの情報を過去の自分へ送る。
1993年の母のポケベルへ。科学的根拠はないが偶然が重なり、るかは女性として生まれた歴史になる。
2000年の父へ。飛行機に乗るのをやめた父は生存し、IBNを手放す。秋葉原も純粋な電気街へ変わる。
過去の岡部へ。鈴羽の出発が雷雨の後まで遅れ、タイムマシンが故障。1975年の使命に失敗する。
まゆりを救うには1%の壁を越える必要がある。そのためにはIBN 5100をラボへ戻し、SERNが捕捉した最初のDメールをデータベースから消さなければならない。
右から左へ。まったく同じ過去ではなく、よく似た新しい世界線を作る。
鈴羽は雷雨より前に出発。タイムマシンを壊さず1975年へ到着し、IBN確保の使命を果たす。
父に真実を伝える。父は飛行機事故で死亡する一方、IBNは売られず柳林神社へ渡り、秋葉原も元へ戻る。
母への内容を訂正し、るかは男性として生まれる。神社の倉でIBNを壊す因果も消える。
天王寺の携帯から萌郁へ偽の指示を送り、IBNを回収させない。ついに2010年のラボへIBNが戻る。
IBNでSERNへ侵入し、傍受記録を消去。SERNがラボへ到達する因果が消え、αからβへ移る。
取り消し用Dメールもまた新しい過去改変です。そのため、見た目は元に戻っても変動率の末尾が異なります。
出発を遅らせ、雷雨で故障。使命に失敗する。
予定どおり出発。1975年でIBNを確保する。
IBNの歴史を最も古い地点からつなぎ直す。
父は生存。身代金のためIBNを手放す。
父は死亡。IBNは柳林神社へ奉納される。
一人の家族の幸福と、まゆりを救う手段を交換する。
女性として生まれ、後に神社のIBNを壊す。
男性として生まれ、IBNが2010年まで残る。
願いそのものだけでなく、その後の行動履歴も再構成される。
神社の所在を知り、ラボより先に回収する。
FBの偽指示で回収を中止し、IBNがラボへ届く。
最後の障害を除き、SERNのデータベースへ到達できる。
後半の四章は別々の恋愛分岐ではなく、一台のPCが1975年から2010年のラボへ届く因果を一本ずつ修復する構造になっています。
タイムマシンを壊さず使命を遂行する。
売却されず、柳林神社へ奉納される。
倉の掃除で壊されず、現物が残る。
萌郁より先にラボが確保する。
最初のDメールの傍受記録を削除する。
※ロト6のDメールはIBN 5100の経路を変えなかったため、復路で個別には取り消しません。αを生んだSERNの傍受記録を消すと、その後のDメール実験を含む歴史全体がβ側へ再構成されます。
04 / OBSERVER
個別エンドは「その時点で岡部が取り消すことをやめた世界線」。未描写の未来は断定せず、ゲーム内で観測できた範囲だけを示します。
05 / SIX ENDINGS
三つはα世界線で探索を中断する結末。二つはβへ帰った代償を受け入れる結末。最後の一つだけが、その二択を拒否します。
同じ二日間を繰り返して摩耗した岡部が、鈴羽とともに1975年へ向かう。希望と逃避が判別できない、開かれた結末。
父を再び失わせることを拒否した結果、岡部とフェイリスだけが強く結ばれた、ラボすら存在しないΩ世界線へ移る。
るかの人生を取り消さず、まゆりの死を受け入れる。るかはタイムリープで、まゆりに最後のコミマの思い出を贈る。
βへ戻り紅莉栖を失う。岡部とまゆりは恋人になり、まゆりには忘れた大切な友人の声がかすかに残る。
互いに愛を伝えながら、まゆりを救うためβへ戻る。岡部だけが紅莉栖との時間と、その選択の痛みを保持する。
「紅莉栖が死んだ」という過去の岡部の観測を騙し、本人を救い、論文を焼失させる。二つの大きな収束を同時に回避する。
06 / KEYWORDS
細かな理論より、「何が、どの範囲を書き換えるか」を押さえると物語が見通しやすくなります。
情報を過去へ送る。受信者の行動が変われば過去から現在が再構成され、岡部は移動前の記憶を保持したまま新しい世界線へ移る。
最大48時間前の自分へ記憶を圧縮転送する。同じ時点から行動をやり直せるが、同じアトラクタフィールド内の大きな収束は突破できない。
人間を時間ごと移動させる。αのFG204型は過去への片道、βのC204型は往復可能。鈴羽の使命も世界線ごとに異なる。
世界線再構成前の記憶を岡部が保持する能力。ほかの人にも弱い形で存在し、夢・既視感・感情として別世界線の記憶が浮上する。
多数の近い世界線を束ねる大きな因果のまとまり。αではSERN支配とまゆりの死、βでは時間機械開発競争と第三次世界大戦へ収束する。
過去の岡部に「紅莉栖は死んだ」と信じさせ、最初のDメールを送らせる因果を維持しつつ、紅莉栖本人は救う。過去を消さず、観測を騙す作戦。